アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
初恋 その7
-
今だって。
兄貴の部屋で見つけた新刊を拝借して厭らしく脚を広げたお姉さんを眺めているのに、無意識にその太ももの内側の白さを梶原と比較して見てしまう。
元々白い肌やから内太ももはもっとめっちゃ白ぉて、ってこら。
せやけど、、、
「、…はッ」
こんな時はどないな顔すんねん。
イく時の顔はどうなんねん。
夢の中で見た梶原や学校で見る数少ない表情を切り取って貼り付けた映像が脳内で再生されてしまうと、この欲を止める事は出来ない。
どんな風に俺の名前を呼ぶ?
『きよふみ』そう唇が動く声に乗る音は?
「ッ…ぁ、」
妄想の梶原を汚し手の中に吐いたその欲を見つめて、自己嫌悪。
「はぁ・・・。情けな・・・。」
何してんねん俺は・・・。
・・・しゃーないやん。
せやって、もう出せてしまってるしやな。
余裕で抜けるやから。
もうええやん。
しゃーないわ、それは。ホンマに。
自己嫌悪は最初だけ。
無駄な抵抗をしてそれでも止められず、元来自分の欲求に忠実な俺は止める努力もさほどせず。回数を重ねていくうちに、もう最初から梶原でええやん、というシンプル且つ合理的な結論に至ってしまった。
俺の順応性の高さを今回ばかりは恨めしく思う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 116