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雨と群青と月 その6
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川本Side
出したくて出せなかった梶原の精子は我慢させられたせいか勢いよく爆ぜ、自分の腹と飛沫で頬と唇を汚した。いやいやと首を振る梶原のその口を精子なんか関係あるかと貪り、残りを搾り取らせるようにそのまま数回腰を深く打ち付けた。
まっず。
・・・でもま、最高に気分ええから、ええわ。
くっそエロい。ホンマ。
唇を離し梶原を見ると軽く意識が飛んでいるのか小さな痙攣を繰り返して浅く荒い呼吸とは裏腹にぼんやりと、焦点が合っているようなそうではないような、俺を見やって瞳を伏せる。
それが、よお分からんけど堪らんようなって、もう一度、今度は優しく唇を重ねた。
意識がお帰りになられた梶原が苦しくなってようやく唇を離し、ずるっと引き抜いた後の小さな身震いと白く糸を引いて伸びた俺の欲。
俺が机の上にあったティッシュを引き寄せローションと欲の証明を適当に拭き取る間、梶原は動く事もせずぐったりと顔を隠して未だに小さく震えているようだった。
ブラインドの隙間から覗いた窓の外に雨の気配はなく、変わりにぼんやりと浮かんだ月が浮遊するような優しい光を宿していた。
脱力感満載の体をベッドへ投げ出し小さく荒い呼吸が重なる。
「あ、暑い・・・。」
「汗だくや・・・しんど。」
俺に背を向けて小さく丸まった梶原の首筋に、多分俺がつけたであろう内出血の痕。珍しく申し訳ないような気分になって指先でなぞると、未だに抜け出せない快感にひくひくと震える梶原に驚いた。
「まだ?そんなに?」
笑いそうになったのを気付かれたらしく横目で睨まれるが、恐くないどころか気だるさを纏って無駄に色気を振り撒く梶原に、やっぱり俺は100%悪くないと思い直した。
「お前・・・初心者抱く抱き方ちゃうやろっ。無茶苦茶しやがって・・・。」
「そうかぁ?」
「しかもお前さぁ、中出ししたやろ・・・」
「した。」
「なんでやねん!1回ゴムしてたやん!」
「邪魔くさなって。」
「だからなんでやねん。せめて外には出せよ!」
「そない言うけど、お前も。初めての人がイくイき方やなかったで。」
「、うるさいっ。」
「きゅうきゅう締め付けて離さへんかった人、だれー?」
「うるさいうるさいうるさい!」
「あんあん言うて腰押し付けてきたエロ原イキ平さーん?どこーー?」
「うるさいて!早本イキ史のくせに!、、っもうお前嫌いや!!」
手探りで手繰り寄せた俺の使っていたタオルを引っ張り、抱き込んで顔を埋め小さくなる梶原の白い背中にまたちりちりと沸く劣情を、俺は止める必要があるとは思えない。
「俺は好きやけど。」
そう言ってやったら、微かに体が動いて反応を見せた後、みるみるうちに赤くなった耳元。
俺はそれに満足して腰を引き寄せた。
「おし、もっかいしよか!」
「絶対いや!!!」
END
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