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急接近。7
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HRも終わり授業が始まる。
さっきから隣から視線を感じるんだけど…?いや、解ってるよ誰だかは…うん。
けど恥ずかしい、けどもほっといてもダメだよね?知らんぷりダメだよね?
って考えてみる。
答えは一つしかないんだ。意を決して空良くんを見ると。
…ん?
掌を叩いて人差し指でちょいちょいと。
…えと、手を出せってこと?誰に?空良くんに?
とにかくやってみる。
先生の目を気にしつつもおそろおそろ手を空良くんの方に差し出す。
手に紙らしきものを置かれた。不思議に空良くんをみると読んでと口が動いた。
手を戻して紙を開ける。
『さっきはごめん。嫌だったよな…。 ちょっと放課後用事出来たけど早く終わらすから待ってて!あとこれ俺のアド──。 』
綺麗な字でかかれている。さっき…?また心臓がトクントクンと鳴り始める。
そのことより返事が先だ。
『いや、あの…ただびっくりしただけで嫌だとかそういうんじゃないよ…! 教室で待ってます。これ僕のアドレス──です。」
キョロキョロと周りを見渡したあと空良くんにちょいちょいとする。
空良くんの真似をしてみる。
空良くんは紙を見た後僕の方を見てニコッと笑顔を見せてくれた。
また、まただ─…。
何故か一瞬あの子の笑顔と重なる。名前は憶えてないけど笑顔は憶えてる。似てるんだ空良くんとあの子が──。
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