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冬生side
ずっと待っている人がいる。
それも、今日でちょうど四年がたつ。
今日も、来ない…。
僕は、窓枠に座り外を眺める。
何か違和感がある。いつもと違う気配。
誰かがいる。
ー 僕の知らない誰かが… ー
開かないはずのドアが開いた気がした。
そのあと僕は眠ってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふっと目が覚めた。
いつもと、違う…?
見た目はいつもと同じ部屋だ。
でも、どこかが違う。
例えば、この気配。僕の知っているものと違う
あと、この部屋は血の匂いがする。
「……おはよっ。起きたぁ〜?」
急に誰かが僕の視界にはいる。
耳が聞こえず、声も出ない。
目も白と黒しか映さない。その人は黒かった。
「………」
「君。もしかして〜、喋れないの〜?」
「……(コクッ)」
その人は僕が喋れないのを瞬時に見抜いた。
この人を僕は知っている。
あの日見た人。ずっと待ち続けていた人。
「紙とペンあげるよ。僕は、秋乃っ!黒河 秋乃っ」
『白井 冬生。此処は?』
「僕の家。連れて来ちゃったっ♪」
『僕を殺して。』
「 "君だけは" 殺さないよ?僕の物にするんだもん」
ずっと待ち望んでいたものは
その一言で簡単に崩れ落ちていった。
なんで…、死にたいのに…。
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