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おはよう。2
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冬生side
朝起きると首輪が取れて、リボンになっていた。
黒は何処かに行ってしまったみたいで
部屋の中には僕一人だけだった。
この部屋、絵本あるかな…
ちょっとした探求心から、白はベットを降りようとした
しかし、まだ慣れない環境のせいか
うまく立ち上がれずに、床に倒れてしまった。
「白っ!大丈夫っ⁉︎ 」
ちょっとすると黒が来た。
怒られると思ったら、黒は僕の心配をして
ひょいっと抱えベットの上に戻した。
『だい、じょぶ…です……』
「全然、大丈夫に見えないよ?ちょっと此処で待ってて。朝ごはん持ってきてあげるから」
そう言って、また何処かに行ってしまった。
音が聞こえない僕には
急に、開くドアがとても怖い。
「お待たせ〜」
そんなことを、黒が知るはずもなく
ドアが急に開くから
僕は本当に怖くて、たまらなかった。
ご飯を食べ終わると
黒が、僕に何かしたい事があるか
聞いてきたので、絵を描く事にした。
「白、絵上手だね」
『黒も、一緒に描こ?』
「いいよ。何描こっか」
二人で絵を描いて遊んだ。
太陽の日差しが暖かく差し込むお昼時。
黒が、"お昼何を食べる〜?" と尋ねる。
『僕、お腹いっぱいです』
「そっか。前は、一日何回食べてたの?」
『二日に一回です』
僕がそう言うと、黒は怖い顔をしていた。
なにかやってしまったのかと思い
しゅん…、としていると、頭を優しく撫でられた。
「白は悪くないからね〜。怖がらせて、ごめんね〜」
『大丈夫です』
「ふふっ。か〜わいっ。白の声聞きたいなぁ〜。早く出るようになるといいね」
優しく微笑んだあと "軽く作ってくる待ってて" と
キッチンに入って行った。
「お待たせ〜。一緒に食べよう」
『僕、食べれません』
「ふたくちで良いから。ねっ?」
『あぅ……』
どうしても食べさせたいみたいで
柔らかいご飯をスプーンに乗せ
こっちに向かって差し出してくる。
『む、無理です…』
「ちょっとだけ。ほら、あ〜ん」
『……ぁ…』
仕方なく口を開けると
スプーンに乗ったご飯を入れてくれる
「偉いね〜。ちゃんと食べれたねっ」
『…うん』
こうして食べさせてもらって
ふたくちほど食べると、残りは黒が食べてくれた。
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