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繰り返す日々。2
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冬生side
僕が目覚めてから、黒は何かと世話してくれた。
そのためか、回復は早かった。
それでも不安は軽減されず
半年ほどは無意識のうちに自傷行為をした。
幸い、記憶が混濁することは無かったが
黒の心配そうな顔は忘れられなくなった。
「準備出来た〜?」
「うん」
黒は僕に安心感を与えてくれて
今では精神的にも安定してきている。
あと一年すれば、学校?にも通えるとか…。
その練習として、組に行くことになった。
黒には感謝することばかりだ。
そんなことを思い出しながらに歩く。
この一年で、随分と黒に懐いたなと思う。
今の僕に黒のいない生活は考えられなかった。
「はよ〜!若いる〜?」
奥から、怖い顔をした人が出てきて
僕は怖くなり黒の背後に隠れる。
「何かあった?」
そう問いかける黒の声は、今までなく真剣で
何処か不安げな様子だった。
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