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フリじゃないのに… 1
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それからしばらくの間、平和な日々を過ごした。
しかし、やっぱりその平和は、長くは続かなかったのだ…
ある天気のいい日、ナツキくんが絡まれたそうだ。
雪にぃのお陰で何とかその場は凌げたとの報告が黒から
僕の携帯にメールで送られて来た。
「雪にぃ…、ナツキくん大丈夫だった?」
その夜、雪にぃにそっと聞いてみると驚いたようだった。
ハッとした顔をしたかと思えば頭を抱えてしまう…。
" あの人は…、クソッ……" ボソッと呟く雪にぃの周りは
すごく空気が冷たい気がした……。
「ふぅ……、今、大変なんだよ。僕達くらいの子たちが
運び屋に仕立てられてる。蛍くんは、仕立て屋に絡まれたそれに、最悪な状況になって来たんだ…。僕の調べでは…絡んで来た子はもうこの世にいない」
「そ、んな……」
「冬生。いい?絶対にこの件に関わらないで……。秋乃…黒と一緒に居たいなら、今回は関わっちゃ駄目だ…」
どうやら余程酷い事態らしい…。僕も出来れば関わりたくない。ちゃんと雪にぃの言う事を聞こう。
ナツキくんも、しばらく外出を控えるという事だった。
「冬生、君は……。黒と一緒に生きていく気なの?彼と
一緒にいればいつか、いつか殺されるかも知れないんだよそれでも、冬生は彼に一生を捧げる気なの?」
「うんっ」
「そう…。それなら、僕が君をこの世界で生きれるように手解きを施してあげよう…」
それから僕は雪にぃの手解きを受ける事になった。
二日後、雪にぃがお世話になっている組に行く事になり、
今から緊張で心臓がドキドキしている…。
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