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Wデート -11-
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糸田たちと別れた俺と興本は、その足でいつかのラブホテルへとやって来た。
「んっ…、あ…ちょ…っと待っ…、んんっ」
部屋に入るなり壁に押し付けられ、口を塞がれる。あまりの性急さに俺は思わず興本の肩を押し返した。
「なに、嫌なの」
「いやじゃなくて…あ…んぅ…っ」
少し離れた口から興本の不機嫌そうな声が聞こえ、慌てて首を振る。
けれど反論は許さないとでもいうように再び口を塞がれた。容赦なく舌が入って来て、息もできない。
俺が興本の舌から逃れようとするけれど、後頭部を抑えられて頭を固定される。
「ひあ…っあ、ふ…んぁ…っ」
口が離れたかと思えば、すぐに耳から首筋に掛けて舐められた。吸い付くように舌が這い、ぞわぞわと体が震える。快感としてはまだ弱いけれど、これが気持ちい行為なのだと教えられている俺の体は、少しでもその信号を受け取ろうと震えているのだろう。
「っやだ…興本っ、あ、せ…掻いた…から…ぁっ…ああっ」
ちゅぷちゅぷと音を立てて俺の肌を這う感覚にただ焦りだけが募る。
行為の始まる前にシャワーを浴びないことはあるけれど、いつもと違うのは今日はしっかり汗を掻いたことだ。まだ少し湿った背中が冷たい。
それなのに興本は気にせず舐めるのを止めない。興本の手はとうとう俺の服を捲りあげ、上半身が裸になる。
「ん…、確かにちょっと臭うけど」
中途半端に脱がされた服が俺の両腕を縛り、露わになった俺の脇に興本が顔を埋める。
「やっああっ…、やめ…っふ、んんっ」
ビクビクと震える俺の体を楽しそうに舐める興本は、一向に止めてくれそうにない。むしろ汗を吸い込むように鼻先までくっ付けてきた。
「恥ずかしがる井瀬チャン、かーわい…」
無意識に目を閉じていた俺は、その優しい声音でそっと目を開ける。興本は俺を見上げながら、脇から鎖骨へと唇を移動していく。そしてきつく肌を吸った後、再び俺の口に唇を寄せた。
舌が絡まって唾液が零れる。それを拭う暇もなく舌まで吸われた。
こんなに激しいキスは俺の脳みそを溶かし切る。
俺はもう一度目を閉じてその感覚だけに集中した。
感じるのは興本の体温と感触だけ。
腕を下ろして興本の首に抱き着く。その時に絡まっていた服を振り落とした。
興本もそれを分かって、自らも服を脱いだ。もう一度目を開けて見上げた興本もうっすらと汗を掻いていた。
こんな気持ちなんだろうか。俺もその汗を舐めたいと思った。
「ふふ。欲情してる井瀬、最高に可愛い」
そっと興本の頬に指先を当てれば、興本はその手を取ってベッドへと速足で進み、投げるように俺の体をベッドへと押し倒した。
柔らかな布団が大袈裟に俺を受け止め、興本が覆い被さってくる。
「興本…」
見つめ合ったのは一瞬だけで、興本はキスの続きを再開した。
汗で濡れた体も全て舐められた。体をひっくり返されて、背中から足の裏まで全てだ。
汚いと叫んだのに無視された。
さすがに尻の穴は舐められずに済んだけれど、たぶん臭いは嗅がれたと思う。後ろを向いていたから分からなかったけれどそんな気がした。
そしてそのままローションで解され、バックから一気に貫かれる。
「あっ、はっ、ああっ、あんっ、んっ、あ、あぁっ」
「…はっ…、は…っ」
激しく腰を打ち付けられて、揺さぶられるままに声が出る。背中から興本の荒い吐息が時折耳を掠めると、興本も興奮しているのだと嬉しくなる。それだけで俺は新たな興奮を覚えるのだ。
まるで余裕がない様に俺を抱く興本は珍しい。
いつもと違うデートと言う名の行為が興本をそうさせているのだろうか。
本当は背位はあまり好きではないが、今はそれでも嬉しかった。俺も後ろを向く余裕はない。
「んんっ、あっ、はあ…、あん、あっん…、んぁあっ」
時折緩急を付けながら揺さぶられるので、本当に息をするタイミングが分からなくなる。前を触られることなく達しそうになっては、焦らすように緩やかな動きになった。
「おきもと…、もっと…ん…、ねが…っあ…」
「っ…だーめ」
「はっ、あ、ああ…っ」
思わず強請った俺に興本は意地悪く笑って、腰の動きを止めてしまった。代わりにぎゅっと乳首を抓られる。コリコリと指の腹で捏ねられては抓られて、痛みが次第に違う何かへと変わっていく。
興本は挿入したまま俺の体を回転させ、正常位へと体位を変える。俺の両足を持ちあげれば、興本からは結合部が丸見えになる。
「なんだ、もうイッてんじゃん」
興本は俺の下半身を見て笑った。けれど俺は自身を確かめる間もなく、視界が興本だけになる。
「俺がイクまで、もう少し頑張れよ」
そう言って俺の額の汗を吸った興本は、再び俺の乳首を捻りながら腰を動かし始めるのだった。
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