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体育館に戻ると、もう新入生の3on3対決は終わっていたようで、また二、三年生が部活を再開していた。
僕は千早先輩に着いて行き、お茶の作り方やペットボトルの置く位置、あとはユニフォームの畳み方と選択する場所を覚えた。
「集合!」
部長の掛け声で部員全員がさっと集合し、僕は千早先輩に手を引かれて、全部員の前に立った。
「えっと、新入生でマネージャーになってくれる神谷広翼くんです。部員のみんなはセクハラまがいなことしないように!神谷、なんか一言ある?」
「あ、えと、はい!バスケ部のマネージャーさせていただきます、神谷広翼です!皆さんのこと支えていけるように精一杯頑張って行くのでよろしくお願いします!」
目を瞑って言いたいことをドッとまとめて声に出した。
千早先輩のいう通り、部員のみんなすごくいい人たちで、とても歓迎ムードだったから安心した。
「あー、あと、足立と海堂はもうバスケ部に決めたらしい。明日から練習に入るから二、三年生は名前覚えてやるように!ほら、二人、挨拶!」
「はい!海堂麗音です。バスケは前から興味あって、趣味でたまに遊んでた程度ですが、部活としてやるからには全力でやっていくのでよろしくお願いします!」
「足立和哉です。小学校からバスケチームに入ってました。ポジションは主にスモールフォワードしてました。チームの即戦力になれるよう頑張っていくんでよろしくお願いします。」
れーくんと足立くんの自己紹介のあと、部長が締めて今日の部活は終了となった。
コートにモップがけ体育館一往復をした人から順に千早先輩からタオルを受け取り部室へ戻っていく。
選手のタオルを覚えて汗をすぐ拭けるように補助するのもマネージャーの役割なんだとか。
覚えることはたくさんあるけど、やりがいのある仕事だなぁと僕は「よしっ!」と意気込んだ。
最後にモップをかけて戻ってきたれーくんにタオルを渡すと、とびきりの笑顔で「ありがとう」と言ってくれた。
そんな笑顔のれーくんに見惚れていると、いつの間にか僕たち以外みんな体育館から出ていて、入り口で待つ千早先輩に気づいて僕も急いで入口へ向かった。
「それじゃあ俺、着替えてくるから」
「うん。部室だよね?僕も行く!」
洗ったやかんとペットボトルを持って、僕はれーくんと並んで部室へと歩いた。
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