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3-7*r
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広翼が桜井に攫われて一時間。
「王子は教室の外で待っといて!」と言われ、廊下の窓から学園祭を見ながら暇を潰していた。
「王子、できたで!入っといで!」
桜井が教室のドアからひょっこり顔を出し、満面の笑みで俺を手招きした。
幾ら何でも遅すぎるだろうと一言言ってやろうと中に入ると、教室の真ん中の椅子に座る小柄な女の子の姿。
いや、女の子ではなく広翼だ。
いつも通りの小さな顔、白くて細い手足。
もともと全部が可愛いのに、化粧のおかげでそれが際立って見える。
目はいつもよりぱっちりしていて、頬にチークも塗ってある。
白雪姫のミニスカートバージョンだとか言っていたが、これは目に毒だろう。
普段の制服よりも断然肌の露出が多く、フワッと広がるスカートからは広翼のスベスベの白い脚が伸びている。
でも決して生足を見せるのではなく、白いニーハイソックスを履いて『絶対領域』というものを作っているらしい。
これは……、くる………。
「れ、れーくん……」
「かわええやろ〜?めっちゃ美人さんやわ。やっぱり白雪ちゃんを代表にして良かった〜!」
広翼が不安そうな顔をする。
声をかけてやりたいが、何と声をかけるのが正解か分からない。
可愛い、そんな言葉じゃ表せない。
「れーくん……、僕やっぱり変かな?」
「王子〜、なんとか言ったってや。白雪ちゃん不安がってるやん」
「あ、あぁ……」
いつのまにか直ぐそばに広翼が立っていて、俺を上目遣いに見つめていた。
む、無理だ……。
可愛すぎる……。
「………………可愛いよ」
散々待たせて絞り出した言葉が結局これだった。
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