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廊下を歩いていると、お風呂の前に感じたのよりさらに多くの視線を感じる。
「千早〜!お前今年もバスローブなの?!」
「相変わらずエロいなぁ。いやぁ、でも広翼も大概か」
「広翼、寄ってくか〜?」
縁側で涼んでいる三年生の先輩たちに手招きされて、僕は千早先輩の方を振り返った。
「大丈夫だよ。三年生は広翼くんのこと弟みたいに思ってくれてるから、変なことはしないはず」
コソッとそう教えてくれたので、先輩たちの輪の中に混ぜてもらおうと近づいた。
グイッと腕を引っ張られ、ガタイの良い先輩の上に座る形になってしまう。
「可愛いなぁ。ほんと弟にしたい」
「広翼、これいる?」
抱きしめられたり、頭をわしゃわしゃと撫でられたり、餌付けされたり、三年生の先輩は僕のことをペットみたいに可愛がってくれる。
ペット…、という位置付けがいいことなのかは分からないけど、後輩として可愛がってもらえるのは嬉しい。
「明日早起きなんだから、広翼くん早く部屋に帰してあげてね?」
「はいはーい」
「ていうか、二年生が悪さしないように部屋まで送ってあげてよ。暇なんでしょ?」
「あー、いいよ。広翼、行くか」
「うわぁっ!!」
ひょいっと抱き上げられて、いつもより高い視線になる。
れーくんに抱っこしてもらう時より高い。
ちょっと怖い…!
「広翼くん、おやすみ〜」
「あ、千早先輩っ!お、おやすみなさい」
千早先輩が笑って手を振ってるのが見える。
それよりも落ちそうで怖くて、ギュッと先輩の服を握っていた。
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