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「神谷おせーな」
静かな部屋で、足立がポツリと言葉を落とした。
広翼がお風呂へ行ってからもう二時間が経つ。
いつもは一時間くらいで戻ってくるのに、なんでこんなに遅いのか不安になる。
千早先輩がいるから安心してたんだけど、流石に遅過ぎるよね。
「ちょっと様子見てくるね」
「いや、俺キッチンに水取りに行くついでに見てくるけど。海堂はここで待ってたら?」
「でも…。心配だから俺も…」
「もし入れ違いで神谷が帰って来て、部屋に誰もいなかったら逆に心配するだろ。部長の部屋にも寄るから、マネ組が風呂上がってるかもちゃんと聞いとく。いなかったら一旦戻ってくる。それでいいだろ?」
「わかった」
足立はそう言って部屋を出て行った。
さすがに最後だからって二時間もお風呂入らないよね?
あー、どうしよう。
やっぱり短パンも変えさせるべきだったか?
広翼の脚、綺麗だもんな…。
二年生の先輩に捕まってたら面倒だ。
三年生は広翼のことを変な目で見ている人はほぼいないが、二年生は割と広翼に邪な気持ちを抱いている人が多い。
「あーー。もう……」
心配すぎて今すぐ部屋を飛び出して探しに行きたい。
足立の言う通り、入れ違いになって心配するのは広翼だから部屋を出ることができない。
今日で練習も終わったし、ハメを外してる人が多いから余計に心配だ。
というか、広翼が心配ってことしか頭に入ってこなくて、広翼のことしか考えられない。
だって、あんな格好卑怯だ。
昨日なんて、いつもより広翼からのボディタッチが激しくて、思わず反応しそうになった。
足立もいるし、合宿中だし、布団の中でナニかをするわけにもいかず流したが…。
あの可愛さで、あの肌の白さで、男とは思えないあの華奢な体で触られたら普通耐えられないだろ。
あぁ…、早く帰ってきて。
そして俺の不安を消して。
俺は枕に顔を埋めて祈った。
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