アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
前半は単調なストーリー展開でやや眠気に負けそうになるが、適度に酒やつまみを口にする事でなんとか堪えていた。
けど……開始して三十分近くになった頃、隣で見ていた満留さんの頭が俺の肩に寄りかかってきた。
「満留さん、寝ちゃったか……」
「まだ、起きてるよ」
少しトーンを下げて呟くと、直ぐに満留さんから返事があった。
寝てるんじゃないなら、酔いが回ってきたのかと思い、そっと隣から顔を覗き込む。
「なに……?」
すると、少し頬を赤くして、上目遣いで見てくる満留さんと目があった。
「酔ってるのかと思って」
「酔ってないよ」
「うそ、顔……赤いですよ」
見てる方からすれば、一目瞭然なのに……意地を張って否定するのが可愛い。
満留さんに気付かれない程度にクスリと笑いながら、顔を更に近づけて、おでこにキスをした。
「……ねぇ、和希」
「何ですか?」
唇を離したタイミングで満留さんに呼ばれて、その顔を見つめる。
「……お願い、あるんだけど」
「何ですか?」
満留さんからお願いだなんて、珍しいなと思いながら、さっきと同じ事を言って、尋ねた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 4