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次の日、俺は再び彼らに会いにスタジオに来ていた。
昨日と違うのは、自分の服装と、ダンスシューズ。
今日の朝に父さんが、俺も今日から練習に参加することになったと教えてくれたので、こんな格好をしている。
……そして今、俺は、スタジオの中でキラキラした目にじーっと見つめられている。
あまりの視線に耐えられなくなった俺は、コーチが来る前に先に話をすることにした。
「…昨日は突然怒って飛び出していってしまってすいませんでした。父さんたちと話し合って、僕も“Iris”に加入させていただくことになりました。」
「え!本当に⁉︎」
「いいのか?」
「はい。…一応それなりには踊れるんですけど、ずっと1人で踊ってたので、慣れるまで迷惑かけちゃうかもしれませんが、よろしくお願いします!」
俺はそう言って頭を下げた。
どんな反応が返ってくるだろうか…。
そう思いながらそーっと頭をあげると、
「ぅわーー!!すっごい嬉しい!!」
「こちらこそよろしくな?」
「よろしくお願いします。」
俺は、テンションの高い人に思い切り抱きつかれ、大きい人に頭を撫でられ、綺麗な人に握手をされた。
想像を超える反応だった。
…でも、やっぱり1人何も言ってくれない。
「おい、祐樹!お前もなんか言えよ!」
あいつは大きなひとに声をかけられ、俺の顔をちらりとみて、
「……よろしく。」
そう、呟いた。
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