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はっぴーえんど
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呼ばれた方を見れば息を切らしている鬼嶋の姿。
なんで…
『ッ!!!!……待て!!!!』
「!?!?」
俺にの姿を見た瞬間拓真さんに殴りかかろうとした鬼嶋を止める
『違う…違う…違う…』
そう呪文のように呟きながら過呼吸になる俺に、
入ってきた俊輔のお父さんと一緒に鬼嶋が駆け寄ってきた
少し遅れて拓真さんも駆け寄ってきた
「秋人君!?
大丈夫だから深呼吸して!!!!
何もしないよ!!」
ー数分後ー
ようやく落ち着いた俺の背中を撫でながら拓真さんに貰った手枷と、シーツに隠れていた足枷を外して服を着せてくれた
「で…?
ゆっくりで良いから話してくれるか?秋人」
『うん……あのね拓真さんは、そんなに悪い人じゃないんだ」
「?…でもあの時は助けてって…」
『あの時は昔と同じと思ってたから…
昔は本当に辛かったよ
でも今は違う。
俺の事を気遣ってくれて、朝ごはんも一緒に食べるか、とも言ってくれたし家の中を散歩しても良いって言ってくれた
それなのに…』
「もう良いよ。秋人
君は…あの家庭教師だよね?
警察を呼んでいるんだろう?」
「その事なんだけど…」
今まで黙っていたり理事長が声をあげた
「実は…警察は呼んでないんだ。」
『え?』
「俊輔の友達だし
こんな大きな家に住んでるなら何かの社長さんだと思うから…秋人君をテレビに出す事はしたくなかったんだ
それに…秋人君次第だから
最終的には秋人君に決めてもらおうと思ってたんだ」
『俺次第?』
それって俺が拓真さんを助けるかどうかって事…?
『俺は……拓真さんを助けたい。
でもどうしたら良いか…』
「それじゃあ決まりだね。
会いたい時は連絡を取り合って普通に会う
そして、拓真さん…だっけ?
もし拓真さんに彼女さんが出来たとしたらその関係を切ったりそのままでも良い…
これで良いかい?秋人君」
そっか…拓真さん…助かったんだ…
『ありがとうございます…理事長、…………鬼嶋…先生。』
ペコリと頭を下げて拓真さんに向き直る
『それじゃあ、俺は帰るよ
今度はこんな事するんじゃなくて、普通に遊びに来ても良い?』
ぱぁぁぁぁっと効果音的なものが付きそうなくらいの満面の笑みで頷いた拓真さんに自分も笑って四人一緒に部屋を出て廊下を歩く
そう言えばお母さんはどうなってるんだろ…
もし探し回ってたりしたら…
『理事長…お母さんは……お母さんには何か…』
「お母さんには直接家に訪問させていただいて『学校に秋人君に似た男の人が来ましたがご存知ですか』って聞いたら急に顔を青ざめさせて警察に電話しようとしてたから、止めて連れて帰って来ますって事だけ伝えて探してたんだ。」
そっか。母さんに心配かけたんだ…
「でも秋人が無事で良かったな。
拓真さん…?が良い人で。」
『うん!…ね?拓真さんっ』
後ろを振り返れば考え込んでいるような様子。
『拓真さん?』
もう一度問い掛ければハッと我に返ってうんと頷いた
外に出れば久しぶりの日光。
眩し…
あまりの眩しさに目を細めて歩く
いつの間にか家の前に止められていた車に案内されて乗り込む
窓の外を見れば拓真さんが何とも言えない表情で手を振ってくる
気がつけば本能的に外に飛び出していた。
そして拓真さんに抱き着いて一言。
『絶対遊びに来るから。泊まりにも来るから。
約束…しよ?』
そっと離れて互いに小指を差し出して絡める
それに安心したように笑った拓真さんを確認して車に戻る
シートベルトを付けた瞬間に出発した車の窓を開けてありがとうと伝えればただ微笑みが帰ってきた
本当は今でも分からない
拓真さんがどんな人なのか
異様に執着していた頃からどうやってここまで優しくなったのか
いきなりの優しさに内心驚いた
拓真さんが正直どんな人なのか分からない。
だからこそ、これから先知っていけたら良いなと願う
更新遅くなった…
あ、それから、
HAPPYENDとは違うEND…↓
例えば
秋人がずっと監禁されたまま二人が恋仲になっていくなど…少しヤンデレ系が好きなのだっ!!!!という方は、そう遠くない日にシリーズとして出していければと思います!!!!←楽しみにしていただければ嬉しい限りでございますです( ̄ー ̄)
この駄作を読んでくださって居る皆様、更新を楽しみにしてくださってくれている皆様に支えられて頑張って書けてます!
本当にありがとうございます!
これからも『ドS教師に勝つ為の方法を教えて下さい』をよろしくお願いしますρ(・・、)
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