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非日常の始まり②
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ーーー暗い体育倉庫に残された僕と誠。
「は、はやく・・・二人の元に行かなくちゃ!!そうしないと、想太と知花が大変な目にあっちゃうよ。」
「・・・おい、少し落ち着け。」
想太と知花の姿が消えてしまってパニックになっている僕は涙目になりながら必死で誠へと言う。
「で、でも・・・早くしないと・・・」
「いや、多分大丈夫だから俺を信じろよ。」
僕に、そう言う誠は友達が二人も鏡の中に吸い込まれたと言うのに、妙に冷静な様子だ。しかし、誠に強く言われてしまうと、僕は何も言えなくなり、とりあえず落ち着くために深呼吸してみた。
「いいか?これから絶対に俺の手を離すなよ。絶対とは言い切れないけど試してみる価値はあるからな。」
少しだけ落ち着きを取り戻した僕に、誠は急に忠告してくる。
「・・・え?」
誠の言葉の意図が分からなかった僕だったが、誠は強引に僕の手を強く握ると白枠の鏡の前へと歩み寄る。
そして、誠は想太や知花と同じように鏡に左手を触れる。
ーーすると、
ーー体が鏡の中に吸い込まれ、
ーー僕の日常はあっという間に変わってしまう事になるのだ。
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