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ようこそ、異世界へ④
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「チカさま。こちらにいらしたのですか?まったく・・・探しましたよ。」
僕が知花の脅迫まがいの言葉の返答に困っていると、ふいに聞き慣れない声が聞こえた。
知花の側に、小さな赤い蝙蝠のような動物がいる事に気付く。知花は、その見慣れない蝙蝠のような動物が現れた途端に明らかに興がそがれたと言わんばかりの表情を浮かべる。
「さあ、チカさま。こんな所で油を売ってる場合ではありませんよ。早く王宮へと、お戻り下さい。」
「はいはい、分かったよ。じゃあ、優太くん・・・また今度、答えを聞かせてね。それまでは、想太くんと誠と仲良くしててね。」
「・・・っ!?」
知花が、そう言いながら僕へと近付く。そして、知花が僕の肩に左手を触れると僕の体はズブズブと土の中へと潜り込んでいく。
完全に体が土の中へと埋まる直前、僕にしたのと同じように、誠と想太の肩を左手で触れる知花の姿を目撃したような気がした。
そして、
僕は再び、意識を手放してしまった。
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