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~王宮~
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チカを探しに行った赤い蝙蝠のような動物・・・もとい、ミニドラゴンことシンは王宮に戻ってきてから、ミニドラゴンの姿から人間の姿に戻ると深い溜め息をついた。
人間の姿に戻ったシンは黒髪で眼鏡をかけており、精悍な顔立ちをしている青年だ。
己の主人であるチカを、やっとの思いで探せたのは良かったが、結局その後、また主人であるチカに逃げられてしまい徒労に終わってしまったからだ。
「シン、お帰りなさい。何処に行ってたの?退屈だから、一緒に遊ぼうよ。」
「シリカさま、私は疲れているのです。今ではなく、後にして下さい。それよりも、いつもいる喧しい三人のエルフ達がいませんね。」
「ああ、なんかね・・・弱き者を根絶やしにするんだって言ってたよ。怖いよね~!まったく、これだから野蛮なエルフ達は嫌だよ。それより、早くシリカの部屋に来てよ。」
シリカと呼ばれた銀髪で美しい顔立ちの少年はニコニコと笑いながら、シンにピッタリとくっ付いてくる。
ただでさえ疲れているシンは、ピッタリと自分にくっ付いてくるシリカを呆れた表情で見つめてから、先程よりも深く溜め息をついた。
いつものシンであれば、シリカの要求を断っているのだが、疲れているため仕方なくシリカの要求を受け入れて重い足取りでシリカの部屋へと向かった。
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