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後悔②
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「・・・・・・青木?」
「ああ、いいから早く開けろよ。」
意外な人物がドアの外にいると分かり、想太は驚いた。しかし、ぶっきらぼうな声で自分へと言い放った青木の言葉を聞くと、ムッとしてしまう。
青木は以前に、優太をからかい、散々馬鹿にしていたからだ。普通は、大切な双子の弟が馬鹿にされて、不快な感情を抱かない兄など存在しない筈だ。
《まあ、ボクだって・・・優太に八つ当たりしてしまったから青木を責めてばかりなのもいけないな。》
一度はムッとした想太だったが、己とて優太に八つ当たりしてしまったのだ。それを思い出し、想太は渋々、横になっていた体を起こしてドアを開ける。
「♂%&*@$?(おにいさん大丈夫?)」
「さすが、ノロマ野郎の兄だな。ドアを開けるのが遅いんだよ!」
ボクがドアを開けると、不機嫌そうな表情を浮かべながらボクに悪態をつく青木と、その横に緑色の肌をして尖った耳のよく分からない言語を話す生物が立っていた。
その生物はボクが夢中で遊んでいたゲームに出てくる、ゴブリンという種族に似ているような気がした。
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