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優太と誠①
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ーーー想太がいる部屋とは、別の部屋で深く溜め息をつく僕。
僕は今まで生きてきた中で、経験した事がないくらい真剣に悩んでいた。
恐らく、想太は自分から僕の方へは来てはくれない。それならば、自分から想太の元へ行き、今まであった事を全て想太に説明した方が良いと頭の中では分かっていたのだが勇気が出ない。
「おい、いい加減・・・憂鬱そうな顔をするのは止めろ。優太らしくねえ。」
ふと、誠が部屋に入ってきた。急に誠が入ってきて心臓が飛び出るくらい驚いたが、すぐに憂鬱な気分に戻ってしまう。
「僕らしくないって・・・僕は昔からこんなだよ。いつも、肝心な時に勇気が出なくてウジウジする。誠だって、昔の跳び箱の授業を見てたんだから、分かってる筈だよ。僕が情けない奴だって・・・」
「分からねえよ!!」
僕が情けないが本当の事を言うと、珍しく誠が声を荒げてキッパリと僕に言い放つ。
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