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襲撃③
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ボクは中々、寝付けずにいた。
そのため、新鮮な空気でも吸って気分転換をしようと、スヤスヤと眠っている優太と誠を起こさないように注意しながら、なるべく足音をたてないように部屋から出ていく。
昼間は、あれだけ賑やかな民家も夜になると流石に静けさに包まれていた。
それは民家の中だけではなく、外でも同じ事だ。木の葉が擦れ合う音と、虫の音だけしか聞こえない。
「・・・そこにいるのは、想太か?こんな夜更けに、どうした?」
「坂本先生こそ、こんな夜更けに・・・どうしたんですか?」
ボクが深く深呼吸をしてから、眩しいオレンジ色の月を見上げると、聞き慣れた坂本先生の声が聞こえてくる。ボクは驚きながらも、不思議そうに先生に尋ねた。
「ああ・・・こいつが用を足したいって言って聞かなくてな。仕方なく、連れてきたんだ。」
「ああ・・・そういう事ですか。」
坂本先生の隣には、子供のゴブリンが少し不安げな表情を浮かべながら立っていた。恐らく、先生は子供のゴブリンにとって親のような存在なのだろうとボクは考えた。
そのまま、暫くボクは坂本先生と子供のゴブリンと共に寝付けない過ごした。
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