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ティーナの酒場①
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「そういえば、最近……この酒場の近くの墓場に青白い光の玉が出てくるらしいぜ。冒険者ギルドの依頼書に、その青白い光の玉を、どうにかしてくれって書かれててよ…………」
「へえ~………そりゃ、おっかねえな。そういや、またウィリアムの奴が……」
「よう、看板娘のティーナちゃんは相変わらず可愛いね~…………」
僕らが、ティーナの酒場と書かれた看板のある建物の扉を開けると、すぐに沢山の男の人の朗らかな声が聞こえてきた。
その男の人達は、ほとんどは鎧や甲冑を身に付けていて、よく見ると剣や弓といった武器を身に付けている。
―――どうやら、この酒場は冒険者達の安息の地らしい。
「いらっしゃいませ~…………あれ、見かけない顔ですね~。えっと、4名様で宜しいですか?」
ふと、扉を開けたものの、なかなか酒場の中に入る勇気がなく、足を止めている僕らに、栗色のお団子頭の笑顔が可愛らしい女の子が元気な声で話し掛けてくる。その女の子は、淡いピンク色のワンピースの様な服を着ていて、白いエプロンを着けている。
「…………えっと、このお店のティーナさんって……」
「ティーナ?ああ、ワタシがこの酒場の店長のティーナです。お客さん、ご注文は?」
その、余りにも可愛らしい笑顔に、思わずポーッと見とれてしまう。ふいに、誠の様子が気になった僕は、チラッと誠の方を見つめるが、ティーナの可愛らしさには、まるで興味がないのか、誠は相変わらず素っ気ない様子だったのでホッとした。
一方、誠とは違って、ナギはティーナの可愛らしさに見とれてしまったのかデレデレと鼻の下を伸ばしていた。
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