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お前に目覚めのキスを②※誠視点
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ふと、優太の柔らかな唇から、ゆっくりと自分の唇を離す。
―――そして、優太の服が汗でビッショリと濡れている事に気が付いた。
もちろん、酒場に戻ってきた時に海水でグッショリと濡れていた服から、代えの服へとティーナが着替えさせてくれたのだが、今度は優太の汗で濡れてしまったのだ。
このままでは、流石に優太が可哀想だと思ったので、一旦、優太の側から離れると部屋から出て、ティーナがまだ起きているであろう一階へと降りていく。
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俺が一階へと降りると、ティーナとノルマンという男が優太と同様に気を失ってグッタリとしたままのウィリアムを熱心に看病していた。
「あら…………何か足りない物でもあった?もしそうなら、出来る限り用意するわ。」
「……えっと、着替えの服を何枚かと……汗を拭くための、冷たい水とタオルを頼む。そっちも大変そうなのに、悪いな…………」
ふと、心配そうにウィリアムの顔を覗き込んでいたティーナが少し慌てた様子で俺の元に駆け寄ってきたため、俺は申し訳なさそうに頼む。
すぐに、ティーナは優太を看病するために必要な物を用意してくれ、それを受け取った俺は、再び、優太が待つ二階の部屋へと戻るのだった。
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