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便をやっと半分ほど舐め終えたシエルは、気持ち悪さに耐えきれず、ゲッと今口にした便を吐き出した。
アルベールは臭いに耐えかね、シエルに決断させるべく三回目の問いかけをした。
「シエル、どうする?早く決めろ」
「……………………さぃ」
「あ?」
シエルの口がかすかに開き、何か声を発したがアルベールは聞き取れずにシエルに聞き返した。
「性……奴隷に……、して…く…ださい…」
「わかった。おいで、シエル。」
アルベールは優しく微笑み、ボロボロと涙を流すシエルの手に繋がった鎖を引っ張り、隣の牢に入っている奴隷に拷問室の片付けを頼んでから、そのまま階段を上がり、シエルを風呂場へ連れ込んだ。
お風呂場はかつてシエルが住んでいた城にもあったように広く、おそらく兵も使うための大浴場なんだろうと察した。
逃げられないよう鎖を持たれたまま、シエルはシャワーの前の椅子に座らされた。
「自分で洗え。」
シエルはこくこくと頷き、体をお湯で洗い流してから、スポンジを泡立てて全身を擦った。
久々に体が綺麗になっていく感覚が嬉しくて、シエルは泡を流してからもう一度体を洗った。
シエルが流し終えたことを確認したアルベールは、濡れたままの裸のシエルを引っ張って大浴場を出て、そのまま一つの部屋に入った。
その部屋は驚くほど広いのに、その真ん中にキングサイズの天蓋付きベッドだけが置いてあり、窓もなく殺風景だ。
アルベールはシエルの手足を繋ぐ鎖をベッドの支柱に固定し、部屋を出ようとベッドを立った。
「嫌!アルベール、行かないで!もう狼なんか嫌だっ!怖い…、怖いよ……」
シエルは濡れた体のままアルベールの腰にしがみ付き、ぽろぽろと涙を零した。
一瞬ではあったが、シエルは地下牢を出るときのアルベールの優しく笑った顔が忘れられなかった。
アルベールはチッと舌打ちをしてシエルの腕を払い、シエルをベッドの上に横たわらせた。
「シエル。俺がお前にやった選択肢覚えているか?」
「………性奴隷と、お掃除の…奴隷……」
「違う。"俺の"性奴隷だ。」
「アルベールの……、性奴隷………?」
シエルは目をまん丸にし、ボーッとアルベールを見つめた。
自分の国を滅ぼした張本人だと言うことは分かっているのだが、アルベールの美貌に心酔し、そして自分の中に燻る恋心を消しきれなかった。
さらにはあれだけ無茶苦茶にされ、精神が完全に砕けそうな時にこうやって安心させてくるのだ。
堕ちたくない……。
ドクドクと鳴る心音がバレないようにアルベールに背を向け、気を紛らわせようと口を開いた。
「もう狼は嫌っ…」
「あぁ。」
「アルベール……、だけ?」
「あぁ。他の奴に抱かれたら許さない」
「どうなるの…?」
急に無言になったアルベールに、シエルは恐る恐る視線を向けると、薄く微笑んだアルベールがシエルの輪郭をツー…となぞった。
「その時はそいつごとおまえも殺してしまうかもしれないな」
そう言って微笑むアルベールの表情はなんだか苦しそうで、シエルは声を出せずに部屋を出ていくアルベールを見送った。
「あと、奴隷の分際で俺の名を気安く呼ぶな。口の聞き方には気をつけろよ、シエル。」
アルベールはそれだけ言い残し、部屋を後にした。
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