アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「んん………」
シエルが起きるといつも通り、ベッドには自分一人で、両手両足が枷でベッドに繋がれていた。
ただ寝る前の体中に感じた猛烈な痒みはなく、服もちゃんと着せられていて、一瞬あれは夢だったのではないのかと思ったが、腕に残る引っ掻き傷を見て現実だと思い直した。
今も朝か夜かは分からない。
ただ、またこうしてアルベールが訪れるのをベッドで待つだけなのだ。
シエルは昨日の行為を思い出して羞恥に震えた。
昨日自分はアルベールに性器を踏まれて感じてしまったのだ。
思い出すだけでも恥ずかしくて、シエルは顔を真っ赤に染め、しかも自分の口から出た言葉まで鮮明に覚えていて、もうアルベールに合わせる顔がないと枕に顔を伏せた。
でもそれと同時にアルベールが「いい子だ。」と微笑んでくれたことも思い出して、ドキドキと胸が高鳴った。
どうしたらまた褒めてもらえるだろうか。
アルベールに少しでも意識してほしい。
シエルの中の欲望はどんどん大きくなっていく。
アルベールの瞳、声、唇、腕や綺麗に割れた腹筋にさえ目を奪われて、触りたい、抱きしめて欲しい、そんな欲までもが心の中で静かに渦巻いているのだ。
愛のないセックスは嫌でたまらないはずなのに、虚しいはずなのに、自分の体はもうアルベールなしでは生きていけないのではないかというくらいに求めてしまっている。
シエルはこんな短期間で心も体も従順な性奴隷に成りかけてしまっている自分に笑いが漏れた。
扉がキィ…と開き、奴隷の人が食事を持ってきたのかと顔をそらした。
「シエル」
「………アル…様ッ!!」
いつもならまだ帰ってこないはずのアルベールが部屋に訪れ、シエルはピンっと背筋を伸ばした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 280