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チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえて、シエルはゆっくりと瞼を上げた。
きらきらと庭の池の水が太陽の光を反射している。
シエルが顔を横に向けると、端正な寝顔で眠るエルヴィドの姿があった。
エルヴィドが隣にいるということは珍しく早く起きてしまったんだなと時計を確認すると、やはりまだ朝の6時だった。
シエルもエルヴィドもお互いに一糸纏わぬ姿で肌を寄せ合って眠っていたようだ。
もぞもぞと自分にフィットする位置を探し動いていると、シエルはエルヴィドにぎゅうっと抱きしめられた。
「シエル?今日は早いね……」
エルヴィドは国民に人気なだけあって、王子様とも納得できる優しい微笑みだった。
シエルは肌の温もりが欲しくてスリスリとエルヴィドの体に擦り寄った。
「どうしたの、そんな甘えて。もしかして俺に乗り換える気になった?」
「違う〜………」
やっと落ち着く位置を見つけたシエルは、ピタッとそこにくっついて目を閉じた。
「シエル勃ってる」
「エルもじゃん」
「そりゃ朝からこんな可愛いことされたらね」
生殺しだと苦笑しながらも、エルヴィドは動かずにシエルの好きなようにさせた。
シエルは位置は変えないまま、エルヴィドの手を握って、はみはみと指を甘噛みしていた。
まるで赤ちゃん返りしたような可愛い仕草に、エルヴィドはキュンキュンと萌えながら、漏れる笑いを抑えるようにもう片方の手で顔を覆ったのだった。
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