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18歳以上ですか?
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シエルが生まれてからメジエールは鎖国の体制をとり、俺は俺で跡取りとして国を統率するために勉学や技術練習に取り組まなければならなくて、マリアさんやシエルに会いに行く日は取れなかった。
思春期に入るに従って性の勉強の一環で、教育者である使用人を抱いたこともある。
あれからセックスの気持ちよさを知ってしまった俺は、何人もの女性を抱いた。
俺が抱く女性は全員美しくて儚い人。
マリアさんを抱きたくて、でも彼女は一国の王妃で…。
報われることのない恋心をずっと胸に秘めてきた。
そして俺が18歳の時、
突如メジエールは滅びた。
隣国であるペリグレットに滅ぼされたのだ。
それもシエルを残して他全員が、国全てが破壊されたのだ。
ずっと恋い焦がれて仕方がなかったマリアさんも、もうこの世にいない。
俺は絶望と共に、ヴィクトリアに強い憎しみを抱いた。
生き残されたシエルはまだ12歳のはずだ。
そんな幼い彼が、自分を囲んでいたもの全てを失って正気でいられると誰が思うだろうか?
「マリアさん……、俺が絶対シエルを守るから。」
きっとシエルを生き残したのはマリアさんだ。
マリアさんのためにも、昔交わした約束のためにも、俺はシエルを見つけ出さなければならない。
父さんに頼み込んで、ティエンヌの多くの兵士たちをシエルの捜索に当てた。
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