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夕刻、アルベールが地下牢を訪れると、シエルは苦しそうに息をして眠っており、牢内の人間の数も明らかに減っていた。
「おまえら、また食ったのか…」
ハァ…とため息をついて、アルベールは念のために持ってきていた酸素ボンベをシエルの口元に当てがった。
5分ほどしてシエルの呼吸は安定し始め、薄っすらと目を開けたシエルは気を失う前のことを思い出してビクッと体を固まらせた。
「ぁっ………、アぅ…様………」
「少し落ち着け。スープ持ってきたから」
シエルの手に付けられた拘束具を外して上肢を起き上がらせ、背を支えながらアルベールはシエルに食事を与えた。
しかし食事の中に僅かではあるが肉があり、それを見た途端さっきの光景がフラッシュバックして、シエルはオエッと口に含んだスープを全て吐き出した。
「なにしてる」
「ゲホッ!ゲホゲホッ!うっ……、アアァァァ!!!」
シエルは泣き喚いてアルベールを突き飛ばし、今すぐ此処から逃げようと台から降りようとするが、足は拘束されたままで、そのまま上肢だけぶらんと宙に浮いた。
アルベールはシエルの上肢を抱いて台の上に戻すが、シエルは叫びながらアルベールの体を叩いた。
「アアァウ!!!アッ、アアァァァアアア!!!!」
「シエル、落ち着け。」
「嫌ぁああ!!!死ぬっ…!!殺されるっっ!!」
「大丈夫だから。おまえだけは絶対に殺さない。」
アルベールは片手でシエルを抱き締めながら、もう片方の手でシエルのアナルからバイブを取り出した。
アルベールの胸に抱かれたシエルはようやく落ち着きを取り戻し始め、大人しくなったところを見計らって、アルベールはもう一度シエルの手首を台に固定した。
そしてまたシエルに媚薬を飲ませ、持ってきていた荷物を階段の方へ持っていった。
「おまえらに朗報だ。牢内で生き残った各一名ずつ、腹一杯の食事をやる。今から15分、始めだ。」
アルベールの言葉に男たちは咆哮をあげ、各それぞれ武器を持って殺し合いが始まった。
その光景を目にして怯えるシエルを見たアルベールは、口元に笑みを浮かべて台の上に身を乗せた。
「少々荒治療だが我慢しろよ、シエル。」
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