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なんとかシャワーを終え、シエルは脱衣所で大きめのバスタオルに包まれた。
真っ暗な視界では何も見えないが、布の擦れる音が聞こえ、アルベールが隣で着替えているのがわかる。
今まで何度も抱かれてきたが、アルベールの脱いだ姿は見たことがなかったと、シエルは興味本位で目隠しを外した。
当然アルベールはもう着替え終わっており、さらにアルベールの姿を目にしたことで、再び拒絶反応が起こった。
バスタオルをぎゅっと握りしめながらしゃがみこむシエルに、アルベールは溜め息を吐いてもう一度目隠しを付けると、しばらくしてシエルは息を落ち着けた。
この数分で分かったことは、シエルの拒絶反応はアルベールを目にすることで起こるだけで、気配や匂い、触られるなどといったことでは起こらないということだ。
そうであるならば、シエルは心の底からアルベールを拒絶したわけではないと考えられる。
アルベールはホッと息を吐き、しゃがみこむシエルを抱き上げて再びベッドに戻った。
シエルのあの綺麗な瞳を見るのが好きだったが、こうして白い肌に目隠しや鎖で拘束されているのもなんだかお仕置きをしているようで加虐心が擽られる。
アルベールもベッドに横になると、シエルは胸元に擦り寄ってきて、くんくんと控えめにアルベールの匂いを嗅いでいた。
そんな仕草をするシエルはなんだか小動物のようで、アルベールは笑みを浮かべながらシエルの頬を撫でた。
「アル様……?」
ピクッと反応したシエルは、アルベールを見上げて首を傾げた。
アルベールに優しく触れられたのは久しぶりで、シエルは嬉しくて微かに口角を上げた。
シエルが嬉しそうにするものだから、アルベールも悪い気はせず、シエルをそっと抱き寄せた。
シエルは少し安心したように息を吐き、おずおずとアルベールの背中に腕を回して、控えめながらにギュッと抱きついた。
「このまま寝るか」
「ふ………、ぅん」
シエルの大きな目が何度もうつらうつらと揺れているのに気づき、アルベールは布団を被せて共に眠りについた。
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