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始まり 1
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F side
いつからだったかな。もう1ヶ月くらい経ったと思う。
俺達はとあるショッピングモールの一室に住んでいた。
理由はなんかよくわからないし、なんでこんなとこにいるかも全然分かっていないけど、キヨ曰く ”サバイバル” らしい。
俺はここでサバイバル生活をするのは嫌じゃなかったし、寧ろかなり楽しんでいた。いつも皆といられるし、勉強もしないし。とくに深いことは考えていなかった。
つまり俺にとってはサバイバル、というより、お泊まり会に近かった。
部屋には大きいベッドが2つと小さめのキッチン、テーブルと四人分の椅子があった。ベッドは家具屋さんから大きいやつを持ってきて、一個のベッドに二人で寝る。勝手に持ってくのはどうかと思ったけど、こーすけがお金を置いていったから持っていってもいいらしい。
今日も眠い目を擦りながらまだ隣でヒラが寝ているベッドから起き、テーブルのほうへ向かった。
キッチンではこーすけが朝食を作っていた。
「おう、おはよう、フジ」
「こーすけおはよー」
制服に着替えながらこーすけにたずねた、
「あれ、キヨは?」
部屋には俺と、こーすけと、まだ寝ているヒラしかいなかった。
「あー...キヨか?キヨならちょっと出掛けてるぞ。すぐ帰ってくると思うが」
「ふーん、そっかぁ」
キッチンの前にあるテーブルの椅子に腰掛けて珈琲を口へ運ぶ。もう窓からは明るい光が差し込んでいた。
「ヒラを起こしてきてくれるか?あいつ寝坊助なんだよ」
「はいはーい」
平和な生活すぎて気付かなかった、何で気付かなかったのか、と思うのはもっと先の話。
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一話でございました...できれば毎日更新したい
だんだん平和じゃなくなってく予定れす
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