アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
おとずれ 3
-
H side
「んぅ...、?」
暫く寝てしまっていたらしい。
そういえば...俺達はホラゲーのゾンビみたいな奴らに追いかけられて...ここに逃げてきて...
思い出すだけでぞっとする。
当たりを見回すと、まだ眠っているフジと、その横でフジに寄り添って寝ているキヨがいた。
部屋の真ん中あたりには、スマホの灯りを頼りに何かを書いているこーすけがいる。
「...こーすけ、」
「ん、ヒラ?起きたか?」
こーすけはスマホの灯りを付けたままこっちに歩いてくる。
「こーすけ、ごめんね、迷惑かけた?」
「大丈夫だって。お前はそんなこと気にすんな」
ぽん、と頭を撫でられ、ちょっとだけ落ち着く。
「ねえ、フジは大丈夫なの?」
どうしてもそれが気になって聞いてみた。
「まあ、奴らには噛まれたりしてないみたいだし一応大丈夫だとは思うけど...でも、」
「でも?」
「フジがこの状況を知るとまたパニックになるだろうからな。出来ればこの事は言いたくないんだがな...」
フジの寝ているほうを見ながらこーすけはそう言った。
「...そっか、じゃあ適当に理由考えなきゃな...」
俺も怖いけど、フジが感染する方が怖かったから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 12