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ふつかめ 1
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H side
気持ちよく起きれない。寝た感じがしない。
昨日は......言葉に表せないくらいに怖かった。
「んぅ...き、よぉ...」
昨日の夜はずっとキヨが横にいてくれた。ちゃんとお礼言わなきゃ...
いわな...きゃ...
あれ、?
「ふ、ふじぃいいい!?!?」
何故かフジがおれを押し倒すようにして跨がっている。
「あ、起きた?」
「起きた?じゃなくて!!!」
「あー...だってヒラ凄いうなされてたかたさ...怖い夢でも見たと思って...」
「...え?」
うなされてた?あれ...そうだったかな...
「...なんか怖いことあったの?」
...まあ、あったけどね。
「へへ、大丈夫だよ、ありがとね、フジ...っ、て、あれ、な、んで、」
怖くないよって言おうとしたのに、なんで
なんで涙が止まらないの。
「ヒラ...?やっぱ、怖いことあったんじゃ...?」
「うぅ...ち、ちがぅのぉっ...」
何も違くないけれど。
「おれは、ぜんぜんだいじょーぶだよ?」
本当は、怖いって言いたかった。
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