アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
いつもの音
-
ー音也sideー
「音也様、朝食の準備が整いました。」
「ありがとうございます、七瀬さん。」
僕の名前は、小鳥遊 音也(たかなし おとや)。
今年から私立夢宮学園(ゆめみやがくえん)高等部に通うことになった。
彼女はお手伝いさんの七瀬さん。
僕は外に出ることができないから、親が雇ってくれた。
「いえいえ、それとこの前頼まれたもの、買ってきましたので、こちらに置いておきますね。」
「はい、分かりました。」
ご飯を食べて、ピアノを弾き、弾いたら次は作曲する。そして、またご飯を食べて、を繰り返す。
これが僕の日常。
学校には行っていない。
じゃあ何で受験したかって?
理由は、七瀬さんが
「行かなくてもいいので、受験だけでもしてみたら良いのではないでしょうか?」
っと言ったからだ。
学力は海外の有名大学を飛び級で卒業していたので、余裕で受かった。
でも1回も行っていない。
七瀬さんも理由を知っているから言わないでいてくれる。
「ご馳走様でした。美味しかったですよ。」
これだけを告げていつも通り部屋にこもる。
そうこれが僕の日常。
いつも通りの日常。
だから誰も壊さないで…
そっとして置いて…
誰も入ってこないで…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 8