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最初で最後の恋。
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出会ったころは友達の友達だったのに、今となっては大親友。
とても気が合って、よく二人でバカをする。
それがとても楽しくて毎日毎日一緒に過ごしていた。
それがいつしかあいつを目で追うようになり、一緒にいるとドキドキするようになった。
あいつが他の奴といると無性にイライラして。
そんな自分におかしいなって思い始めたときだった。
あいつに彼女ができた。
あいつはとても幸せそうで、彼女の話をよくしてくれた。
あいつの話を聞くのが苦しくて苦しくてしょうがなかった。
その時俺は気づいた。
あ、俺あいつのこと好きだわ。
俺は別にホモじゃねえし、女の子大好きなんだけど。
それでも、あいつだけは違うみたいで。
素直にこの恋心を受け入れられた。
でも、だからといって告白をしようとは思わなかった。
ここで俺が気持ちを伝えたとして。
それでどうなる?
うまくいくわけがない。
あいつには彼女がいるわけだし。
それに、嫌われるかもしれない。
そんなのは耐えられない。
嫌われるくらいなら死んだほうがましだ。
だから、俺はあいつの幸せを願うことに決めた。
あいつが幸せならそれでいいんだ。
だから、彼女と別れるなんていうなよ?
そんなの俺が許さないから。
お前の苦しむ顔は見たくないから。
俺の前では笑っていてほしいから。
今まで通り一緒にバカ騒ぎしようぜ。
ーーーーーーーーーーーーー
あれから10年。
俺もあいつももういい歳だ。
思っていた通りあいつはあの時の彼女と結婚した。
子どもも産まれて今は立派なパパだ。
俺はというと彼女ができ、結婚もした。
そしてもうすぐパパになる。
今でも心の奥底ではあいつを思い続けている。
俺の気持ちを知ったらあいつはどんな顔するかな?
気になるけど、俺の中だけに留めておくよ。
俺の友達でいてくれてありがとう。
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