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3-19 お花畑
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部屋の角に追い詰められ、身体を壁にべったり張り付けながら怯えてる姿からはほど遠すぎる。
「今じゃなくても良いだろっ
桜宮にも、俺のこと、ちゃんと好きになって欲しいしっ」
「ヤり放題のαのくせに、なに恋愛脳ぶちかましてるんだ?
お前の頭には、お花畑が咲き乱れてるのか?」
まだ逃げようとするので、右足を勢いよく壁にドンッとつき退路を防ぐ。
さっきとは、体勢が逆だな。
それにしても、なんだ、このヘタレ具合は?
顔を寄せて見上げれば、つま先立ちで視線ごと顔が逃げていく。
逃げの一手なコイツからは、社長相手に強めていたフェロモンが欠片も感じられない。
今の俺は無防備だ。
コイツのαフェロモンを使えば、威圧して動きを封じることくらい簡単なのに。
「な、なぁ、桜宮。
ちょっと落ち着こう、なっ」
視線をさ迷わせながら、上ずってる声でなんとかこの場を切り抜けようとしてる。
お前が落ち着けよ。
ヤル気がない相手を、その気にさせる方法はさすがに習ってないな。
経験者の飛鳥さんが、優しくリードしてくれますって言われてたし。
萩野は、俺が服を脱げばどんなαも襲いたくなるから大丈夫とも言ってたけど。
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