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4-5 予想外
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必死に流されまいと抗う菊川。
ギュッと皺が寄るくらい固く閉じられた瞼が、俺を気遣いうっすらと開く。
汗で濡れた前髪が目元に張り付いて。
上気した皮膚に彩られた瞳は、熱を帯びて潤んでいる。
ゴクリ
目があっただけで、無意識に飲み込んでいた生唾。
上下した喉を抑え、ゾクゾク背筋を走る快感に全身が震える。
軽い眩暈を覚えた、次の瞬間、
暴力的なまでの衝動が、身の内側から牙を剥いた。
「あ、あ、アァぁっ」
組み敷いて、指し貫き。
この身体の奥を、グチャグチャに掻き回して。
揺すって擦って、溢れ落ちるくらいに何度も注いで。
もっと見て。
その手で触れて。
お前の牙で、この首を噛んでくれっ
俺の発情フェロモンが、目標を捉え濃度を増す。
それに誘発され、無理矢理引き出される菊川の発情。
「くそっ」
避けようもなく、壁に身を預けたまま顔をしかめる菊川。
それでも、一度合わさった視線はほどけない。
菊川の目が、俺から離されることが許されない。
互いの発情を感知し、標的を得た俺の発情フェロモンが濃度を増す。
こうなると、標的αの意志は関係ない。
αの身体は強制的に発情させられる。
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