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4-8 予想外
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自分にも触れて欲しくて。
だらりと床に垂れた菊川の右腕を取った、はずだった。
でも、実際は。
逆に腕を捕らえられ、気づけば押し倒されていた。
背中と頭を床に打ち付け、痛みで一瞬正気に戻る。そのとき俺が見上げたのは、肩で息をする、ギラギラと瞳を輝かせたα。
発情フェロモンに煽られた、菊川だった。
「き、菊川?」
た、確かに、発情フェロモンに当てられたαは、Ωとの性交でしか静まらなくなると教えられていた。
でも、なんか、オカシイ。
名前を呼んでも、反応がない。
狂気に嗤う顔が、別人にさえ見える。
ここまでαが、飛鳥さんが、我を失うなんて、聞いてない。
違和感について、考えられたのはそこまで。
菊川は、乱暴な手つきで俺の足からズボンを引き抜き、濡れた下着も剥ぎ取っていく。
俺を求めて触れてくる菊川の姿に、期待と歓喜で俺の思考も溶けていった。
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