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4-33 予想外
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「・・・生きてるか?」
軽く身体を揺すられ、ぼんやりした頭のまま目を開ける。
誰?菊川の声じゃない。
ゆらゆら視界でうごく一本指。
その指を目で追っていると、視界から消えて次に見えたのは・・・陽太さんっ
「起き上がらなくて良い。
出来るだけ、そこのバカ息子を起こしたくない」
俺の左手を握りしめたまま、すぐ横で寝てる菊川をため息混じりに陽太さんは指差す。
菊川の父親にして、"Ω界のシンデレラ"。
Ωなら知らない人はいないし、憧れずに入られない。
崇拝する信者もたくさんいる。
俺もΩとしての教育を受けたとき、陽太さんのことを萩野から聞かされる度に興奮したし、俺にとってはアイドルに近い存在だ。
なんで裸のこんな精液まみれで寝ている姿が初対面になるんだ。
飛鳥さんの番になったら、身なりを整えて挨拶に行くつもりだったのに。
恥ずかしすぎる・・・
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