アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5-26 都市伝説 side 倭人
-
午後七時。
菊川家の食堂では夕食の給仕が始まる。
屋敷にいる者は各自席につき、次々運ばれてくる料理を堪能しながら会話を楽しむ、のはいいんだけど。
「奏ちゃん、これは止めておいた方がいいわ。
ちょっと辛すぎるかも」
「奏ちゃん、普段より無理して食べなくて大丈夫よ。
陽太さんもハルも、食が細いから全部食べてないもの。
α用に作らせてるから、食べきれなかったら底なし胃袋の倭人に与えたらいいわ」
「奏ちゃんの大好きな木苺のソルベ、私がリクエストしたのよ。
良かったら、私のもいる?
あ~ん」
奏ちゃん、奏ちゃん、うるさいっ
姉貴が桜宮に食べさせようと、スプーンにのせて迫ってきた木苺のソルベを横取り。
ムカついたから、スプーンを銜えたまま引っ張りそれも奪う。
「なにするのよ、倭人。
奏ちゃんと私のコミュニケーションを邪魔しないでくれる?」
「桜宮は俺の番っ
かまうなよっ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
101 / 1034