アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6-2 個室
-
「フェロモンは落ち着いたのに、余裕がまだ全然ないわね。
言っておくけど、清人と遥馬を参考に真似てるなら止めなさいよ?
Ω堕ち、変異種相手に」
キーーーーーーーーン
うわぁぁぁああっ
思わずヤマにしがみつく。
冷えきった殺気を孕むフェロモンが、食堂の空気を支配。
俺と同じように動揺した使用人の手から、皿やカップが次々床に落ち、乾いた音を立てて砕けていく。
な、何が起こったんだっ
ガタガタ震える俺の頭上から、ヤマが緊張を和らげるいつものゆったり優しい声で囁いてくれて。
「大丈夫、守るから」
俺を宥めながら、フェロモンのバリアを回りに張ってくれて漸く息をつくことができた。
「な、なんなんだ」
今まで味わったことがないっ
こんな、殺気っ
首にワイヤーでも巻き付けられてるような圧迫感。
指先から体温が奪われていく。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
114 / 1034