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そう、萩野の実家は代々続く闇のα家系。
俺には、教育係と紹介された時に何も知らされず、物知りなお兄ちゃんとして完全になついた後に聞かされた。
「ちょっと危険な人だけど頼りになるお兄ちゃんだよ」から「実は縁切りした実家が殺人請負業だけど秘密守れるよね」まで飛んだのは、さすがに我が親ながらどうかと思った。
萩野がよく桜宮財閥の中に収まっているなと不思議に思う。
そして、よく雇ったなとも思う。
俺がΩということを何をされても口を割らずにいられる精神の強靭さ、俺を守り切ることができる身体能力、第二の性から一般教養まで教えることが出来る知識。
それを全て備える逸材にしても、だ。
「桜宮家の調査なら疑いもしないけど、よくこんな物騒なのを雇ったな。
あのクソガキが、教育係にボディーガードってのも嗤える」
「陽太様、酷いですね。
俺、超優秀ですよ」
あぁぁ、片眉上げてひきつってる陽太さんの顔が怖いです。
「まぁ、桜宮家が了承してるなら、菊川家ではお前の根っこについては伏せといてやる。
澪からも一人受け入れることは聞いてるし、普段は外にいるんだろ?
くれぐれも菊川家のボディーガードと揉めるなよ?」
「その辺りは心得てます」
胸に手を当て優雅にお辞儀。
陽太さんはそれを鼻で嗤う。
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