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7-2 見世物
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ヤマは先に屋敷には来ているはずなのに、食堂にも滑り込みで入ってきて少し口をつけると出ていって。
慌てて追いかけても、廊下を覗いたときには姿が見えず。
念のためヤマが使っていた部屋を覗いたけどそこにもいない。
なんなんだ、アイツ。
Ωに嫌われていたことがそんなにショックか?
そんなことでαが人前で大泣きとか・・・
ヤマの泣き顔を思い出して、チクチク胸が痛む。
あのバカ、あんなに泣くことないだろう。
俺が寝るまでベットにも入ってこなかった。
あれから目も合わせてない。
同じ部屋にいても自分の世界に閉じ籠ってるし、声をかけただけで泣きそうになってた。
本当に、なんなんだ、アイツ。
「奏ちゃん、やっと見つけた~」
足取り重く廊下を歩いていたら、飛鳥さんがヒラヒラ手を振り前から近づいてきた。
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