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7-4 見世物
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乗っていた品々を床に移して、椅子に座るよう促される。
その前にある机の上も、飛鳥さんが座ろうとしている椅子もラッピングされた箱だらけ。
αの女性はモテるけど、飛鳥さんは飛鳥さんだから更にモテるのかも。
「昨日から倭人がべそべそしててごめんなさいね。
思った以上に引きずってるみたいで、奏ちゃんのことほったらかしでしょ?
あの子、そういうことまで気が回らないから」
悩ましい溜め息。
細い指先を机の上で組ながら、飛鳥さんは眉をへの字に下げて俺に上目使いを向けてくる。
美人で余裕があっていつも笑っている印象があったから、飛鳥さんのらしくない可愛い仕草にドキッと胸が高鳴る。
「でもね、奏ちゃん、あの子悪い子じゃないのよ?
実は私は・・・奏ちゃんと番を勧められる前から、番を作る気はなかったの。
だから、奏ちゃんに倭人が噛んでたのを見て、お断りできるって内心嬉しくって。
つい、奏ちゃんのことを考えずに倭人を焚き付けちゃったの」
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