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7-6 見世物
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「ずっと前から考えは合ったんだけど」
飛鳥さんの指先が口許に向かい、濡れたように輝くローズピンクの唇の下に消えて。
カチリと軽い音の後、俺に見せてくれた指先には白い歯が一本・・・ん?
「今回のことで、やっと覚悟が決まったの。
ふふふ、犬歯を二本、取っちゃった」
え、え、えっと、えーと、え"ーーーーー・・・!
ニコニコ子供のように無邪気な笑顔で、飛鳥さんははほらほらと差し歯を見せてくる。
唇の隙間から見える歯は一本欠けていて、それが手品や冗談ではないことがすぐにわかった。
いやいや、いやいや、有り得ないですって!
あまりの事態に口を開けたまま固まる。
αの犬歯は、番となるαのうなじに刻む牙。
自分の力を誇示する象徴。
牙を抜く行為は、αへの重刑にも使われるくらいだ。
なんで自分でしちゃってるんですかーーーーーっ
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