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7-15 見世物
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「気持ちは有り難いが・・・」
断ろうとする俺の両手を握り、ヤマはうっとりと熱を帯びた瞳で見下ろしてきて。
ーーー不覚にも胸が高鳴った。
迫る整った顔に、サラサラ流れる前髪に。
ヤマの潤んだ瞳が合わさり、あまりの色気に息を飲む。
「本当に、カナにはしたいことをしてほしいんだ。
でも、カナには見抜かれてるから言うけど、可愛いカナを独り占めしたいαの俺もいる。
自分の番を学校にも行かせず、自分の部屋に閉じ込めたいαの気持ちがわかる」
ヤマの大きな掌から伝わる体温が熱い。
指を絡められ合わさる掌に、自分が抱かれていた時も、ヤマの身体はこんなに熱かったな、なんて。
なんで、思い出してるんだよ、俺はっ
さっきは自分から平気でキスしてたはずなのに。
今のヤマには出来そうにないっ
「学校では全然気付かなかったのに、カナが可愛くて仕方ない。
番のΩは、特別なんだな。
俺、カナに好きになってもらえるように頑張るから。
学校で嫌いなった俺を挽回するチャンス、下さい」
ヤマの指に力が僅かに込められる。
なにも言えない俺の手を引き寄せ、ダメかな?と鼻が合わさるくらいの距離で優しく囁かれたら。
こ、断れるわけ、ないじゃないかーーーーーーっ
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