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創刊号 β通信
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は~い、ベッタベタのβ、三枝 渡(さえぐさ わたる)15歳、私立高校一年二組のバスケ部所属期待の新人やで。
入学早々引き当てた、窓際後ろから二番目のぽかぽか陽気で眠気を誘う席。
二つ前には、注目のα王子、菊川 倭人君がいるお陰で誰にも目を向けられず内職もやりたい放題やったはずやのに。
この一ヶ月、来てません。
しかも、一つ前のにっこり笑うたら可愛いんちゃう?と男やのについついちょっかいかけてた桜宮 奏ちゃん、愛称かなちゃんも来てません。
想像してた以上にめっちゃヤバイ笑顔でかなちゃんが帰っていたあの日。
たまたま残っていたクラスメートはざわめきが収まらんと、かなちゃんの好感度急上昇。
ツンツンしてる生意気なかなちゃんにも可愛い認識はあったみたいやねんけど、さすがにα相手やと皆話すの躊躇してたんやろな。
見てしまった笑顔の衝撃と本人もいてへん気楽さから結構盛り上がりました。
α連中からは睨まれましたけど。
で、やっぱもう一回見たいよなという話になり、皆がどう笑わせるか次の日待ってたら欠席。
ついでに菊川君まで欠席で、前の二人がいてへんから先生と目が合いすぎて授業でも当てられ散々。
校則違反やのに携帯持ち込んでたαは朝からなんや煩さかってんけど、俺は帰宅してから知りました。
朝刊とテレビでババーンと桜宮財閥と菊川物産の業務提携が報道されてましたわ。
だからふたりとも居てへんかったんや~明日には来るんかな~と思ったのに、月が替わり、五月も中頃になっても来てくれません。
先生から当てられる日々に仕方なく予習始めました。
かなちゃんの笑顔も見たいけど、α王子にもはよ来てもろて壁になって欲しい~っ
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