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第3号 β通信
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は~い、ベッタベタのβ、三枝 渡15歳、好きな食べ物はカレーライス、でも付け合せのラッキョが出てきたら迷わず残してしまう福神漬派やで。
あれから一週間。
クラスも学校も落ち着いてきた頃に、噂の二人が登校してきたと校門からダッシュで教室に走り込んできたクラスメートの報告に、悲鳴?歓声?
窓ガラスが震えるくらいのわけわからん状況になったらしい。
朝練から戻ったら、すでに異様な緊張感が教室、いや、学校に張りつめてました。
そして、俺の席の前にはかなちゃんが座ってて。
歩いてくうちに、教科書やノートを整理してるうつむき加減のうなじに、ああ、あぁ、もう、くっきりと。
菊川君の歯形がついてるのが髪の間からでもはっきり見えて。
なんか生々しさに、生唾飲み込んでしまいましたっ
「あぁ、三枝、久しぶり。
すまないけど、今日の授業で使うノートを見せて?
全然来てなかったから、明日以降のも頼んでいい?」
しかも、なんやかなちゃんの雰囲気が柔らかい。
前は出し惜しみしてたん?と疑いたくなるくらいに、にっこり笑ってくれてる。
あぁ、やっぱり笑うてるかなちゃんは可愛いなぁと見とれてたら、こめかみに突き刺さってくる視線。
見るの、怖い。
でも、かなちゃん見たら入ってくるっ
いっつも穏やかに笑っていらっしゃったはずの菊川君が、見たことない真顔で俺の顔を見ーてーるー
「うん、俺ので良かったら」
って、答えてえぇやんな、菊川君?
かなちゃんの笑顔に鞄からノートを差し出したけど、菊川君の顔は見れへんかった。
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