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9-2 特別棟
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「あとは、この・・・」
予鈴が鳴るまであと数分。
三枝のノートに記載されたメモ書きを最後に確認しようと身を後方に寄せたとき、コトは行った。
「うわぁ、マジでかなちゃんが菊川の番?
胸もないし、可愛げもないし。
菊川なら選び放題なんだし、女のΩにすれば良いのに」
急に右手首を捕まれ身体を持ち上げられる。
手からノートもペンも落下。
三枝が止めようとするけどお構いなしにこの乱入者は好きに動く。
うなじの噛み跡からベタベタ胸までその手で確かめてくるこの考えなし。
空気を読まないαの見本。
笹部 陸(ささべ りく)、幼馴染みの残った一人。
だらしなく開いた胸元に、踏み潰された踵の下履き。
どうせ今日も寝坊か?
アッシュベージュのウルフカットが独創的な寝癖で形を崩している。
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