アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9-4 特別棟
-
遠巻きに見ていた生徒も。
笹部に抗議していた三枝も。
「相変わらず」と笑ってみていた松野も竹居も。
目の前で嗤っていた笹部も。
すべてを飲み込み、言葉どころか、瞬きさえ赦されない場の縛りが爆風となって広がっていく。
清人さんのフェロモンのような明確な殺気や冷たさはないけど、相手を捩じ伏せる圧倒的な強さに身動きがとれない。
その場で動けたのは、フェロモンを出した本人と俺。
笹部の首目掛け、伸びてきたヤマの腕に慌ててしがみつく。
登校初日から暴力事件を起こすなっ
目の前のヤマと、これを聞いている萩野のにもわかるように状況を伝える。
「俺は、大丈夫だ。
相手は、同級生、問題ないっ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
176 / 1034