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重なる偶然
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「おじゃまします」
「散らかっててごめんね」
青と白と黒で統一された綺麗な部屋。
散らかってるって言うけど俺の部屋よりマシだし。
「ここ座って、ケーキ出してくるから。あ、紅茶がいい?コーヒー?」
「あ、俺…」
「ココア?」
「え、はい」
なんでココアって分かったんだ?
不思議に思いながら出されたケーキとココアを眺めてた。
「さ、食べよ。美味しいよ〜」
「いただきます」
ぱくっと一口食べたら、美味しさが口の中に広がった。
「え、すごい美味しい」
「だろ。ここのお店有名だからね」
もくもくと食べていたら、ふと視線に気づいて黒瀬さんを見る。
目があって3秒くらい沈黙したから、ん?と思って首をかしげた。
「弥月くん、クリームついてる」
「ん…すみません」
「急がなくてもなくならないから大丈夫。なんなら俺の分あげるし」
「そんながっついてないです」
この人といると、ドキドキするのが止まらなくて苦しい。
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